大池病院たより

2014年12月18日

嗜好調査

当院では、患者さんにより良い食事を召し上がって頂けるように、年1回嗜好調査を行っています。
嗜好調査とは、患者さんの好みや食事に対する意見を知ることで、献立内容や調理の仕方等の食事に関する様々なことを見直し、患者さんに満足して頂ける食事を提供することを目的とする調査です。

このような大がかりな調査となると、患者さん自身にアンケートを記入して頂く方法や、他部署スタッフと協力して行うという方法もあるのですが、当院では患者さんの生の声を大切にしたいということから、直接栄養士が聞き取りを行っています。ちなみに、現在聞き取りの真最中です。

嗜好調査を行うと、思いもしなかった意見に驚いたり、改めて気づかされたりすることがあります。今回の調査で特に印象的だったことは、年齢によって嫌いな食べ物の理由が変わってくるということです。
嫌いな食べ物がある場合、嫌いな理由として味・見た目・香りを挙げる方が多いと思います。しかし、高齢の患者さんは味・見た目・香りは全く気にならないけれど、硬くて食べられないから嫌いとおっしゃる方が結構多いです。このような場合、軟らかく調理してあれば問題なく食べられるということになります。味は好きだけれど噛めないから口にすることを諦めないといけないということは、とても残念なことです。食べやすいように調理方法を検討したいと思います。

今後も色々な意見が出てくると思いますが、頂いた意見を参考にして、日々の給食業務に役立てて行きたいと思います。