大池病院たより

2013年12月6日

新献立について

大池病院では大幅な献立の見直しを行い、11月から新献立での食事提供が始まっています。患者さんの食べられる食材やメニューをもっと増やしたいという理由から、献立を改めて見直しました。

昨今、患者さんの高齢化が進み、それに伴って低栄養の方が目立つようになってきました。低栄養の改善・防止を図るには、いかに食事を食べて頂けるかが重要です。
特に問題の無い患者さんには常食を提供しており、常食には食材やメニューに制限をかける必要がありません。しかし、低栄養の患者さんは飲み込むことや噛むことが上手にできないことが多いので、食形態の段階を落として、キザミやミキサー等を選択します。そうなると、硬い食材や飲み込みにくい食材の提供を控えなければならないので、メニューも限られたものになります。そして、変わり映えのしないメニューに飽きて、食欲がわかなくなってしまいます。このように、悪循環に陥ってしまうのは本当に残念なことです。

そこで新献立では、しっかり栄養計算して問題が無いことを確認した上で、食材を食べやすいように工夫することで、今まで提供するのを控えていた食材やメニューもどんどん提供しています。
例えば、ごぼう、ひじき、こんにゃく等を使用したメニューが登場しています。また、揚げ物、麺類、カレー等の人気メニューが頻繁に登場しており、プリンやゼリーといった一部のスイーツも手作りしています。

今回の献立の見直しでは、特に低栄養の患者さんが食べられる食材やメニューが増えましたので、より食事を楽しんで頂けると嬉しく思います。
今後も、バラエティー豊かなメニューで、患者さんの栄養面をサポートさせて頂きたいと思っています。