大池病院たより

2013年6月1日

料理プログラムについて

このところ暖かくなり、天気の良い日には外に出て日向ぼっこをしたり、軽く運動するのが気持ちいい季節となってきました。
作業療法でも、屋外での活動も取り入れており、患者さんも楽しんで参加されています。

さて、様々な活動を行っている作業療法ですが、患者さんに特に人気の活動が、料理プログラムです。前回の栄養課の荒木さんのコラムで、料理プログラムが開始になった記事が書かれていますが、今回、第二回目を行い、患者さんからも「美味しかった」と言っていただけて、うまくできてよかったと思いました。

料理の内容は、荒木さんが書かれるそうなのでお任せするとして、今回は作業療法士の視点から、この料理プログラムを見ていきたいと思います。
料理プログラムでは、当然ながら、コンロや電子レンジといった調理器具を使います。
我々が普段何気なく使用しているこれらの器具ですが、長く入院されている方の中には、一度も使ったことがないという方がおられます。
料理プログラムでは、このような器具を使う体験をすることと、自分で作ったものを食べる時の達成感が味わえるような活動にしたいと思い、行っています。
できることが少しずつ増えていき、さらに自分で作ったものがおいしければ、自信にもつながると思います。

活動中は、患者さん同士で声を掛け合っている場面もあり、笑顔も見られており、一緒に参加された病棟のスタッフからも、「料理の時に患者さんが生き生きしていた」との言葉をかけていただきました。
患者さんが楽しんで生き生きとした表情をしているのを見ることが、作業療法士としてなにより嬉しい瞬間です。
今後も、患者さんの声に耳を傾け、楽しい活動づくりを一緒に行っていきたいと、改めて思った一日でした。