大池病院たより

調理実習

先月の作業療法士・秋月さんのコラムでは、作業療法開始から丸1年と少しが過ぎ、無事1周年を迎えたことが書かれていました。
作業療法のプログラムには調理実習もあり、管理栄養士の私も参加させて頂いています。その調理実習も昨年の3月から開始されたので、こちらも無事1周年を迎えることができました。

調理実習を始めた頃は、「ボウルの中の材料を混ぜてくれる方はいませんか?」と聞いても、遠慮される患者さんが多かったため、こちらから指名させて頂くことも度々ありました。大勢の前で調理するという経験が無かったため、「この混ぜ方で、ちゃんとできていますか?」とか「あとどれ位混ぜたら大丈夫ですか?」という心配や不安からくる声も多かったように思います。
それが今では、「ホットケーキミックスの袋を開けて、ボウルに移し替えてくれる方はいませんか?」と聞くと、たくさんの手が挙がるようになりました。中には、何回も挙手して前に出てこようとして下さる方もいらっしゃって、「他の患者さんに譲ってあげましょう。」とスタッフが笑いながら声をかけるという微笑ましいやり取りも見られます。
また、興味はあるけど自分から手を挙げるのは恥ずかしいという方もいらっしゃるのですが、そういう方はこちらをじっと見つめて下さるので、「○○さん、これやってみませんか?」と聞くと、張り切って前に出て来て下さいます。
このように、多くの患者さんが積極的に調理に携わって下さるようになったことは、本当に嬉しいことです。

調理実習は患者さんだけでなくスタッフにも好評です。「私も家で作ってみたいです。」と熱心にレシピをメモするスタッフや、「この前調理実習で作った料理を、子供と一緒に家で作ってみました。」と言ってくれるスタッフもいます。また、作業療法室を通りかかった際に「いい香りですね。今日は何の料理ですか?」と、患者さんが一生懸命調理している姿をのぞきに来てくれるスタッフもいます。

自分が関わっているプログラムで、患者さんやスタッフが一緒に楽しんでいる様子を見ることは何よりの喜びです。今後も参加するのが楽しいと言って頂けるようなプログラムにしていきたいです。